投信積立の比較

1. はじめに

約1年前に投資を始めて、日米個別株の購入、つみたてNISA、投信毎日積立(特定口座)、iDeCoといろんなことに手を出してきた。
これまでも、今後も、軸となるのはインデックスファンドへの定期積立。
ちょっと思いついて、投信積立の中でもメインのものの比較をしてみる。
比較の対象は「開始時期」。開始時期はわずかな差だが、結果に差が出ている。

2. 比較対象商品

いずれも、自身が実際に積み立てている内容を比較する。

A つみたてNISA eMAXIS slim S&P 500
 開始 2020年6月17日に初回約定
 年の途中から開始したので2020年は各回金額が若干多めだが、2021年とそれほど変わらない。
 (2020年はオールカントリーも買ってたので、その分が主な差額)

B 毎日積立 eMAXIS slim 全世界(除く日本)
 開始 2020年8月28日に初回約定
 各回金額は現在に至るまで変動なし。

C iDeCo eMAXIS slim 全世界(除く日本)
 開始 2020年9月15日に初回約定
 各回金額は変動ないが、初回は開設手数料?3000円ほど引かれている分少ない。

3. 商品による差異

X もっとも早いつみたてNISAの初回約定日(2020/6/17)の基準価額
 eMAXIS slim S&P 500 11469円
 eMAXIS slim 全世界(除く日本) 10780円

Y 記事作成時(2021/7/1)の基準価額
 eMAXIS slim S&P 500 16540円
 eMAXIS slim 全世界(除く日本) 15578円

上昇率=((Y÷X×100)-100)%
 eMAXIS slim S&P 500 44.21%
 eMAXIS slim 全世界(除く日本) 44.50%

若干の差はあるものの、大きな差はない。

4. 現時点での結果

2020年6月17日~
 つみたてNISA eMAXIS slim S&P 500 +25.46%
2020年8月28日~
 毎日積立 eMAXIS slim 全世界(除く日本)+18.068%
2020年9月15日~
 iDeCo eMAXIS slim 全世界(除く日本)+15.91% 
  (※年金基金への手数料を金額固定で考えると+16.5%以上にはなる)

5. 検討

この1年数か月は、コロナショックでの大暴落→急回復という特殊な面があった。
特に2020年11月あたりから大きく上昇している。
したがって、上記3件のいずれも、大きな上昇前に始めることができているが、より早く始めた方が大きな上昇前の母体(上昇前の比較的安く購入できた部分)の量を大きくできたことになる。その母体の大きさが、現在の含み益率の差につながっていると言える。

もちろん、トレンドが下落に向かっている場合は逆の結果になる。

しかし、長期積立投資は、想定するゴールの時点では、現在より右肩上がりに伸びていることを期待しつつ、ドルコスト平均法によるリスク分散を図るものである。
したがって、数か月~1・2年程度の短期的視野で、「今は高い」と躊躇することは、長期積立投資を行う意図とそもそも矛盾している。
やると決めたらすぐにスタートするのが正解なのであろう。下落局面において買い増しできる余力を残しておくと、なお良いかもしれないが、結果、基本的に右肩上がりが長く続き機会損失となることもあるかもしれないので、その辺は本人のリスク管理方針で決めればよいことといえる。
 
  

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