投資のきっかけ その2

父は、長い入院生活を経て、とかではなく入院してあっという間に亡くなったので、心構えなどなかった。離れて住んでいたので、最期に立ち会うこともできず、病院に駆けつけ、葬儀の手配をして、最低限の範囲で連絡をするなどバタバタとしていた。
実は、生前に冠婚葬祭の互助会に入っており、葬儀費用はそちらを利用することでできたのだが、そんなことは知らず、親戚に教えてもらったところに手配(互助会は満期になっていたので、後に満期金を受け取った)。
葬儀後も、短い期間に家探しをして、どこにどんな財産の資料があるかを手探りで探し、手当たり次第に通帳などをまとめて、とりあえず私の自宅に帰還。
生命保険については生前に言われていた。預貯金その他については、山ほどの通帳があること、どの通帳も僅かな残高しかないこと(多くても30万円程度)、昭和や平成初期が最終記帳になっているものがたくさんあることが確認できた程度。他に、銀行から投資信託の報告書などが来ていたが、当時の私には見ても何のことかチンプンカンプン。

要するに、資産について整理も管理もされていなかった。

幸いだったのは、物を捨てない家族だったので、私が生まれるよりも前からの古い書類などもある状態で、通帳にせよ、過去の借用書にせよ、ある程度の状況が見えたこと。

葬儀後に自分の家に戻ってから、ゆっくりと時間をかけて、生命保険の請求、各預貯金口座(20もあった)の状況の問合せ、多少の預金がある口座からの引き出し、互助会の請求、母の年金の手続きなどをやり、現金化したもの香典等をを母の口座に。家族内で、全て母の老後の原資とすることは決めていたので。

とにかく、資産について整理・管理されておらず、銀行口座も残金がどうなのかが全くわからず、古くて記帳できないものが大半で、正直イライラさせられた。

ただ、ふと自省してみると、自分も沢山の預貯金口座があるし(一応一箇所にまとめてある)、保険の契約状況など誰もわからないだろうし、遺された人は何がどこにあるのかわかんないのでは?と気づいた。
また、父と違い、ある程度の金融資産はできているけど、家計の状況なんて全く把握できておらず、月ごと、年ごとにプラスなのかマイナスなのかも全くわからない。
母の年金手続き(遺族厚生年金)をして、通常の生活費としては一応大丈夫なラインだけど、自分の年金想定額を計算するととても生活できない。

こういうきっかけで、まず、自分の資産状況の洗い出しをすることになった。
まず、エクセルで、全資産(といっても不動産は持ってないので金融資産のみ)をリスト化することを始めた。
これまで、何度か転居をしていたので、住まいごとに便利な銀行は異なり、また、職場等の都合で作っていた口座もあり、預貯金口座がかなりの数あった。しばらく使っていなかったものも含めて全て記帳等をし、細かいものは解約するようにした。
また、2008年ころに開いた証券口座も問い合わせをしてネットでアクセスできるようにした(開設していたのはJoinvest証券であったが、野村証券に統合されていたことすら気づいていなかった。証券会社からは案内来ていたのだけど、見てなかった)。
やり始めると徹底的にやりたくなり、自宅にある外貨(旅行時の余り)、各種保険なども全てリスト化。
これを時々アップデートするようになった。

リスト化しての感想、「思っていたよりは少ないな」。大きくかけ離れていたわけではないけどね。

(つづく)

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