投資のきっかけ その1

投資を始めたのは(正確には再開)、父の他界だった。
うちは、なかなか貧乏だと子供のころから思っていたけど、贅沢をしているわけではないのに他界したときの金融資産は300万円あるかないか。他に自宅不動産。
会社人としては上手く生きられず、給料が安いのが原因だったのだろうと思っていた。

父が他界した後、自宅の整理をしていたら、随分早い時期から父が借金を抱えていたことがわかった。
財形的なものを取り崩したり、銀行から借りたり、あげくの果てには消費者金融から借りたりして、首が回らないほどにまでなっていたようだった。

借金をすることになった経緯のすべてはわからない。
・私たち子どもの進学か?
・兄弟の結婚費用か(そのタイミングでの借入契約があった)?
・住宅ローンか?

母もすべての原因はわからないようだが、母の行き着いた答えは「競馬」
子供のころから父が毎週末に競馬を楽しんでいるのは知っていたが、無理ない範囲でやっていると思っていた。でも、実はそうではなかったらしい。小遣いの範囲を超えて競馬に熱くなる一面があったようだ。記憶に残っている父の人となりからは想像もつかない。

私たち子どもたちが独り立ちし、随分たってから、消費者金融への返済がどうしようもなくなったことが発覚し、母が祖父母から相続した遺産で返済。多額のお金が消えた。
父は、そのことを、私たち子どもたちには絶対に知られたくなかったようで、知ったのは最近。

生前に父なりに知識を得て、過払金返還請求を専門家に依頼したりしていたようだが、相手の消費者金融が武富士など破綻したところが多かったので、わずかばかりしか戻ってこなかったようだ。

そんな家計状況だったので、生命保険なども満期を迎えずに解約しており、借金返済後に無理して(高齢ゆえ)高い生命保険に加入したり、投資信託に手を出したりして、少しでも老後に備えようとしていたようだけど、見返してみると、割に合わない生命保険だったり、ゴミ投資信託だったり。

私が金融リテラシーを高めなくてはと考えるに至ったきっかけ。
長くなりそうなので、続きはまた。

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