前提
昨日の投資信託ポートフォリオ参照
経験
昨年、投資運用を本格的に始めるまでに、2回、日本株への投資経験がある。
- 従業員持株会
以前に勤めていた会社で従業員持株会に加入して、給与から毎月天引きで自社株への投資を行っていた。退職時に、全体として1単元にも満たなかったのですべて売却。多少のキャピタルゲインは得られた記憶があり、「従業員持株会って美味しい!」と思った。 - 10数年前
アラフォーのときに、ある程度の余剰資金があり、「これ、預貯金にしとくのどうなの?」と疑問に思った。そこで、一部を生命保険に、一部を株式運用に回すことにした。
証券会社に行くのは面倒なので、ネット証券を探し、joinvest証券に口座を開設。松井証券と迷ったけど、なんでjoinvestにしたのかは覚えていない。
200万円を証券口座に移し、大型株(わたしの基準)1銘柄、小型株1銘柄を購入。いずれも、短期に売り買いするつもりはなく、預貯金よりはましなので、老後まで持っておくくらいのつもりで購入。いずれも好きな会社だったというのもある。
その後、どちらも購入金額より大きく上昇する局面もあったが、将来への備えと思っていたのでそのままに。
結果、大型株は極めて厳しい状況になり、購入価格に対して80%以上の含み損までになった。途中で損切りすることもできたが、半ば意地になってホールド。もう、ここまでくると、なかったものとして、塩漬けにすることを決意。
小型株の方は、徐々に株価を上げ、購入額の2倍くらいにまで成長。但し、大型株と小型株の投資割合が15:1くらいだったので焼け石に水。
株のリターンとリスクの両方を学ぶこととなった。
2020年からのポートフォリオ
2020年、コロナの影響で在宅勤務中心の時期があり、通勤・飲み会その他の様々な時間が削られたので、できた時間でいろいろなことを考えた。特に、父の遺産整理をしていて、あまりの資産の小ささ驚いた(予想はしていたけど)のと、老後が遠くないことへの懸念から、資産運用について再度考えることとなった。
自身の前提と経験から、ポートフォリオ(というか方針)を定めることとした。
- 基本方針
日本経済の将来については、正直、あまり期待していない。そのため、全体としては、横ばいか徐々に低下する可能性の方が高いと考えている。日本人である以上、どんどん成長してもらいたいと思っているが私の出口として想定している10~15年では難しい。世界情勢、日本情勢の変化が起こるとしても、それよりも先だと思う。
そこで、日本株への投資は、一時的なものと位置付けている。投資を考えた5、6月ころ、まだまだコロナショックで株価が低迷している銘柄は多数あった。今でも、そのような状態の株はある。その中から、5~10年くらいまでには値が戻っていくと期待する銘柄へ投資することを基本とした。 - 銘柄選定
ファンダメンタル分析をしっかりできる能力があればよいのだろうが、当時及び現在の私にそれだけのものはない。また、日本株については、日本人ゆえに情報が入ってくるので、企業イメージというものに揺さぶられる可能性は高い。
もともと、コロナショックで割安感のある銘柄への投資をする方針であったので、ざっくりとした選定基準とすることにした。- コロナショックで未だに先行き不透明な業界
5~6月時点ですでに株価が回復しつつある業界もあったので、割安感の高い業界を選定(こんなにコロナの影響が長引くとは当時は思っていなかった)
- 業界自体が今後(少なくとも10年程度)も必要性が低下しない業界
業界自体が低下していった場合、会社は残っても株価は全体的に低迷する。 - 業界において1又は2位の銘柄
どの業界でも、すべての会社が無くなるということは考え難い。そして、独占禁止法の存在を考えれば少なくとも2社は残る。必要性が低下しない業界の1又は2位であれば、今はともかく、コロナショックからの回復は期待値が高い。 - 自身が応援したいと思う会社
できるだけ個人の好みは排除すべきだが、上記の考えで絞り込むと業界ごとに2社が残ることになる。そこから最後の選択は好み。自己責任である以上、最終的には自分が納得いく選択をすべきと思う。それが好み。
- コロナショックで未だに先行き不透明な業界
投資をした業界・銘柄
- エネルギー ENEOSホールディングス(5020)
- 製造 ゴム ブリヂストン(5108)
- 製造 鉄鋼 日本製鉄(5401)
- 材料 三菱マテリアル(5711)
- 重工業 三菱重工業(7011)
- 製造 事務機器 キャノン(7751)
- 銀行 三菱UFJ FG(8306)
その他金融多国籍複合企業体 オリックス(8591)
※尊敬する投資の先輩にアドバイス頂き訂正- 空輸 日本航空(9201)
- 通信 KDDI(9433)
上記の他に、一部、応援目的の銘柄(コメダ)や、投資開始時になんとなく買った小型株(丸紅、インターワークスなど)もあるが、ポートフォリオのほとんどを上記10銘柄が占めている。
現時点の運用成績は、上記10銘柄はキャノンを除き全てプラス(2021/1/13現在)。上記10銘柄以外のなんとなく買った小型株は含み損を抱えている銘柄がいくつもある。10銘柄の含み益は約14.5%, それ以外の損益は約4.8%という状況(2021/1/13現在)。
今後の方針
上記のとおり、私の日本市場への期待は低い。もちろん、業界や企業によってはダブルバガー、テンバガーを期待できる銘柄もあるだろうが、私がそれらを見極める能力があるとは思わないし、期待の低い日本市場でそれを他に先んじて見極めるのは困難。もちろん、数打ちゃ当たる方式で、一攫千金を狙うことも一つの投資手法だろうが、自身の前提を考えれば、より安全確実にインデックス投資とは異なる投資を楽しみたい。高度成長の銘柄については、投資信託のjnext2に任せる。
したがって、日本株は徐々に売却(すでに売却予定に近づいているものも出てきている)し、今後10年、15年ならば期待できる米国市場で、大きな成長を期待できる株を見つけていきたいと考えている。
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